2021年3月アーカイブ
春の嵐が吹き荒れる
「春ですねえ。」
「ええ天気ですなあ。」
「桜も開花し始めましたな。」
「そうですね。」…とのんびりした会話をしたいところですが…
園田幼稚園は事務作業のまとめで、正に春の嵐状態です。
会計事務から備品管理、部屋のワックスがけ、物品等の整理整頓、その他もろもろ、3月31日までに全て終えなければなりません。それに加えて、教育委員会への提出書類も一度に処理しつつ、次年度当初の関係書類を準備していきます。ここに、職員の異動が加わる場合、更にたいへんです。
さて、私の居場所はどうなるのか、それを考えると、冒頭のようなのんびりした会話は出て来ません。でも、相変わらず職場では受けないオヤジギャグのようなことを言っております。
今も周りを見ると、私の3倍速の動きで仕事をしています。飛び交う言葉も心なしか、いつもより過激なように思います。気の弱い私は、隅っこでぼそぼそとこのブログを書いております。
今週は連日、研修もあり、忙しさが増しております。
「あっ!そう言えば。」突然1年前の今日のことを思い出しました。教育委員会の社会教育課で人権担当をしている時に、幼稚園の園長になるお話をいただきました。
そこから私なりに幼児教育の勉強を始め、世界の新しい教育の研究もあり、幼児教育が人の生き方に大きく影響することを知り、先生方や子ども達から保育の大切さ、難しさを教えてもらい、今を迎えています。
「春ですねえ。」なんて言ってる場合じゃないですね。
まだ、次年度のことは分かりませんが、整理整頓とスタート準備はしたいと思います。
祈るだけ
3月19日金曜日、年中組の今年度登園最終日の修了式でした。父の定期診療と重なり降園時に子ども達を見送ることが出来ませんでした。とても申し訳なく心残りでした。
コロナ禍の関係で診察日変更の為と、家族の用事が全て重なって、家族総出での時間ギリギリのやり繰りなので、職員の助けに甘えなければなりませんでした。
コロナ禍を恨んでも仕方のないことですが、世の中のあちこちでこんなことが起きているのではないでしょうか。
ある施設でたまたまクラスターとなり、突然の閉鎖の為、利用者やその家族が仕事の調整や家族の支える体制をどうするのか、大変なことになっている人がいるそうでした。その立場にならないと本当に理解出来ないのだなと、改めて思いました。
人の気持ちに本当に添うこと、思いやること、相手の立場を考えることの難しさを改めて考えました。
修了式を終え、父を迎えに行き病院のある尼崎へ戻って来て、偶然竹谷小の校門前で信号待ちとなりました。ちょうど卒業式が終わったところで、親子、家族、先生方が笑顔いっぱいで、話し、写真を撮り、肩をたたき励ます姿、握手する姿が見られました。
私達の仕事は、この時のためにあり、「この時のためにコツコツ努力していくんだなあ。」とぼんやり思いながら、青信号になり笑顔のまま病院へクルマを走らせました。
総合医療センターについてから、赤ちゃんや子どもを連れた家族と何人もすれ違いました。
心の中でそうっと「健やかに育ってね。」と、私にできることは…
年長組へジャンプ、ジャンプ、ジャーンプ!
昨日に引き続きとてもさわやかな朝を迎えました。
今日は年中もも組さんの修了式です。早朝からPTAの皆さんが終了式関係の準備に来てくださいました。昨日の卒園式、本日の修了式と連日子ども達の為にお力添えを頂いています。この日までにも何度も準備について相談や準備をする為にご尽力いただきました。感謝の思いと、子ども達は多くの人々に大切に思われている、とても幸せに思います。園としてもますます努力せねば、と思いを強く持ちました。
さて、終了式には次のような内容のお話をしました。
年中もも組さん。
みんなは、元気に遊ぶ仲良しのカエルさんになったり、春を待つカエルさんのために、大きなホットケーキをつくる思いやりのあるネズミさんになったりしましたね。
もも組の皆さんは、明るく元気でがんばりやのカエルさんのようでしたね。そして、ネズミさんのような思いやりの心でお友達に優しくしていましたね。
4月からみんなはすみれ組です。カエルさんのように年長組さんに向かってジャンプして下さいね。きっとみんなはすてきな年長すみれ組さんになると思います。
すみれ組さんに向かって大きくジャンプして下さい。
園長先生がやるように3、2、1のあと、ジャンプ、ジャンプ、ジャーンプと言ってすみれ組さんになりましょうね。
用意はいいですか?3、2、1、ジャンプ、ジャンプ、ジャーンプ!(みんな元気よくやってくれました)
はーい!すみれ組の準備できました。
4月からがんばってください。
帰る時に、テラスで「たいせつなたからもの」をお家の方の聴いてもらいます。そして、修了証書をいただき、年中もも組さんの一年が終了しました。
4月の出会いが楽しみです。(園長は降園時にいなくて、見届けることは出来ませんでした。残念(´;ω;`)ウッ…みんなゴメンね)
おおきくなったね
美しい、立派な姿でした。
希望を感じました。
春のやわらかい日差しの中、第72回園田幼稚園すみれ組の卒園式が行われました。
遊戯室の第1部式典の卒園式。すみれ組のみんなは大きく手を振り、ひざを高く上げ、胸を張って入場しました。顔も引き締まり、頑張る気持ちがみなぎっていました。
園長式辞の終わりに「ハッスル、ハッスル!」と、私から子ども達にエールを贈るつもりで、「本番、園長先生だけがするから、みんなは聞いていてね。」と言っていました。
しかし、本番私にみんなが合わせて「ハッスル、ハッスル!」の声が響きました。感激しました。
2部は、保護者が二人参加です。1部は園児39名で保護者2名となると、遊戯室に100名あまりでひしめきあうため、保護者1名でお願いしました。実際にいすを並べてみたり、何か方法はないかと工夫してみたりしました。しかし、子どもの安全、保育の質の確保を優先させていただき、子どもの育ちを伝える場を2部にしました。
すみれ組39人が1階テラスに並べた椅子に座り、園庭に向かって1列のГの形で、お家の方々と向き合いました。「思い出のアルバム」で、3人一組で思い出を語っていきます。声をそろえ、中にはリーダーが合図をしてそろえる工夫もあり、今までで一番の素晴らしさでした。場面、場面のエピソード、その思いがよく伝わる語りでした。
そして「ありがとう心をこめて」の歌を全員で歌いました。端と端が離れていてそろえるのは至難の業です。練習でも途中からズレだして合わせるのが大変でした。
しかし!しかしです。今日の本番は、自画自賛となりますが、一番のできでした。「やればできる」です。歌と子ども達のメッセージが見事につながり、最高のできとなりました。
私は、保護者の方々の後ろの全体が見渡せるところから聴いていました。
その時感じた思い、感想が冒頭の言葉でした。
心と体が一体となって歌い、メッセージを伝える姿。子どもの存在そのものに美しさを感じました。
そして、立派な姿。「おおきくなったね。」という成長の振り返りにつながる思いを感じました。
すみれ組のみんながさらに成長していく。その先にそれぞれが、いきいきと育っていく。そのことに明るい希望を感じました。
一人一人が幸せに生きて欲しいと心から思う卒園証書授与式でした。
エールに感謝
昨日、3日(水)お雛祭りの日に学校関係者評価の会を行いました。
園田幼稚園は、園の運営について評議員、評価委員の方々に評価をしていただいています。
今年度は、コロナ禍のため保育や行事の参加者人数を制限しないといけない状況でした。なかなか難しい条件での評価をいただきます。園内でも職員の自己評価を行っています。また、行事ごとのアンケート、保護者アンケート等も総合して多くの視点からの評価をまとめ、より良い園の運営にいかしていきます。
①子どもの健康、安全を守る。
②保育の質を確保する。
③保護者の皆様に育ちの様子を
伝える。この3点を園運営の土台に据え、年間の計画を立て、状況の変化もとらえて「よりベターに」と考えて教育活動に取り組んできました。子ども達の合言葉も「やればできる。(ティモンディ高岸 風)」がはやりつつあります。
その中で、職員の「コロナがあるからできないじゃなく、どうすればできるの考えましょう。」の言葉に支えられ、前へ進む勇気をもらいました。
昨日の会の終わりには、園田幼稚園、公立幼稚園への期待の思い、応援の心を寄せていただき、強いエールを送られたと感じました。職員一同一緒にお話が聞けたら皆喜んだとことと思います。
私は良いとこ取りで申し訳ないです。私が貢献したのは、園外に用事で自転車に乗って出て、帰りにコンビニで弁当を買い、自転車を置いて嬉しそうに弁当をそのまま持って歩いて帰って来たり、ベストを裏表反対に着たまま、登園の挨拶に立ち、そのままで仕事をして職員になごんでいただいたぐらいです。(もっと大きなうっかりもあります…、とても笑っていただけました。)
今、2階から卒園式に向けて歌の練習をする声が聞こえています。先ほど上がった時は、「思い出のアルバム」の練習をしていました。卒園まで10日あまりです。笑わすだけでなく、私も少しピシッとして心を込めてメッセージを贈りたいと思います。