平成24年度 ステップ・アップ研修(8) (2月12日)

 甲南女子大学人間科学部より伊藤 実歩子氏を講師にお迎えして、「評価」についての基本的な理論や学校現場での実践的な活用への手立てについて、専門的な立場からお話をいただきました。

≪ 内容 ≫
  講話 「評価を生かした授業づくり」

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初任者が苦労すること
 はじめに、「評価」を行う上で困ったことなどを受講者同士で意見を交流し、この1年で感じた課題を発表した。

 〈受講者からの発表〉
   ・ 学習への意欲や学力に差が見られ、どのように評価をすればよいか悩む。
   ・ 関心・意欲・態度の評価の仕方について色々と教えてほしい。 など 


形成的評価の方法 -カルテと座席表-

 カルテ
   子どもの具体的な様子や教師の解釈を書いた簡単なメモ。
   個々の様子を連続してとらえることができる。
 座席表
 カルテを2,3か月に一回つなぎ合わせ、子どもをとらえ直し、その子の全体的な把握・願い・手だて等を書き表したもの。
一人の児童生徒を全体とのかかわりの中でとらえることができる。

これらの評価は、関心・意欲・態度の評価にも使用可能である。

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「指導と評価の一体化」の背景にある学習理論

 ・ 「『×』が生まれてきた論理に目を向ける」(東井義雄氏の実践より)
 ・ 「○○ちゃん式まちがい」(斎藤喜博氏の実践より)
 ・ メタ認知を育成する機会を授業/カリキュラムに取り入れる     など

 受講者は、児童生徒の実態把握の仕方、児童生徒のつまずきを生かす授業づくり、児童生徒の自己評価の大切さについて学んだ。
 

≪ 感想 ≫
  • 1学期間、1年間を通じた評価の難しさを感じる時期であり、大変参考になりました。
    メモやカルテを取り続けることを意識しながら、来年につなげていきたいと考えます。
  • 児童生徒の間違えに対して、どうしたらそのように間違えることができるのかを考えさせる授業、また児童生徒の素朴概念に対応した授業など、評価の方法をたくさん教えていただきありがとうございました。
  • 評価については本当に難しく、いつも悩むところです。日々の記録を大切にし、児童生徒の能力や可能性、自信を伸ばすための評価をしていけるよう、努めていきたいと思います。

 

 

 
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