平成27年度 小学校算数科 教師の授業力向上研修講座(5)

3月7日(月)小学校算数科 教師の授業力向上研修講座(5)を科学実験室にて実施しました。
 
1 ビデオ映像による公開授業 第5学年 算数科『面積の求め方を考えよう』
    指導者 : 尼崎市立浦風小学校 山本 正貴 教諭


2 公開授業についての研究協議会

ア)
受講者による研究協議(まなボード,付箋を用いて)
個人→グループ→全体の順で
視点:
①「はみ出した三角形の時も長方形の半分なのかな?」を子どもからどう引き出せばよいか?
②単元計画を「三角形→高さが外側に出る三角形(本時)→平行四辺形…」と設定した教師の意図が実現されている展開であったか?
③「長方形の半分」と「同じ面積の三角形が2つ」と表現した場面では、教師はどう扱えばよいか?
 
※自分が本時の授業を実施することを想定し、「どんなふうに展開したいか」等について指導略案(本時案)にまとめたものを持ち寄っています。

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イ)
指導助言 : 講師 関西大学初等部 教諭 尾﨑 正彦 氏

三角形から導入したよさ(この授業のよさ)
◆長方形の半分は考えやすい
◆「半分の長方形 ⇒ 直角三角形」の展開は考えやすい
◆(映像を用いた)課題の見せ方はよい ⇒ 変化の様子を小刻みに見せていく ⇒ ズレがうまれる工夫 
◆頂点の移動という見方で、「はみ出した三角形」へとつないでいる
◆子どもの「(長方形に)収めきれない」はよいつぶやき ⇒ 価値あるつぶやきを共有する道筋が大切
◆言葉と図をつなぐ展開
◆(本時での)公式化をあきらめたのはよい ⇒ 子どもたちが公式を使いたいと思う瞬間まで待てばよい

三角形から導入する短所(この授業の課題))
◆導入はずばりと入る ⇒ 本時では前時の振り返りは必要なかった
◆「同じ」の意味は? ⇒ 「はみ出した三角形」へつなげる
   面積が同じ、底辺にあたる部分の長さが同じ、高さにあたる部分の長さが同じ 等
◆「直角三角形 ⇒ 鈍角・鋭角の三角形」と子どもの思考が発展するなら問題はないが…
◆長方形の半分で導入 ⇒ 長方形の枠にとらわれてしまう、等積変形も考えにくい
   切り刻む、パズル的な授業展開になってしまう
◆公式化を急がない⇒必要感をもたせる
   先生が「公式をつくれないかな?」と導かない
   「めんどくさい」を引き出す ⇒ 公式を用いて求めるよさ
◆教師主導で後半が展開 ⇒ すぐに実験
◆1時間単位ではなく、単元レベルで授業を構想する
  
【アンケートより】
○来て、見て、学ぶ楽しさを毎回教えていただきました。
 やはり実践を多く聞くことが明日へとつながる力になると思いました。
○毎回普段の自分の授業を見直す機会になりました。
 この講座で得たことをもとに、自分なりに教材研究を進めていくことが本当に楽しくなりました。
○どの回も尾﨑先生のお話を聞き、「なるほど」、「明日からすぐやってみよう」という気持ちになっています。
 参加後は、すごくやる気になり、元気になっています。
○いつも尾﨑先生のお話が楽しみです。
 授業の良し悪しを語る場や力のある先生に授業をみてもらう場があり、とても満足な講座でした。
 学校での教員にも広めるとともに、明日からの算数の実践にもいかしていきたいです。
○算数授業づくり、子どものつぶやきをつないでいく授業を教えていただき、今後の目標がうまれました。
○年間を通じて定期的に講座を行っていただくことで、自分の授業を振り返り、課題も浮き彫りになりました。
 それが、明日の授業のモチベーションにつながっていきました。
○これまで固定された考え方を打ち破る、楽しいお話で興味深かったです。
 子どもに寄り添った手法を示していただき、とても参考になりました。
○尾﨑先生の講座を受講して、導入や展開の方法をたくさん学ぶことができました。
 また、たくさんの先生方の授業を参観させていただき、いろいろな刺激をもらいました。
○尾﨑先生の講座を受けると、自分の授業観の中に一本筋が入ります。
 とにかく子どもたちを算数好きにするという思いをもって毎時間授業に挑んでいます。
 

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