平成28年度 算数科教育研修講座

8月3日(水)算数科教育研修講座(第3回算数科教育アクティブ・ラーニング部会を兼ねる)を教育総合センターにて実施しました。 

講話「クラス全員をアクティブにさせる算数授業の創り方」
講師 筑波大学附属小学校 主幹教諭 田中 博史 氏 


1 小学校の算数科教育がなぜアクティブになりきれないのか?               
○教え込み,繰り返しの練習,形式通りの展開に終始する授業…
○教師がアクティブになりきれないから?
○アクティブな展開によって,子どもが育った実感がもてないから?
 「子どもたちがちゃんと学習をしているといえるかどうか」
 教師が不安を感じている

2 具体的な算数の授業実践を通して
  (追究のプロセスを楽しむ子どもたち)
①のこりはいくつ(アニメーション)
②3けた+3けた=3けた  1,2,3,4,5,6,7,8,9
③3けた+3けた=3けた  ②に「0」も含めると…。
④直方体の展開図は何通り?

○アクティブ・ラーニングのコツは,教師がいかにうまくボケるか
→教師が動かない子どもの背中を懸命に押している
→教師が半歩下がってみる 「たまたまじゃないの?」
→子どもが自分で動き出さないと意味がない
  「たまたまじゃないよ。だって…」
○「子どもってすごいな」と思える瞬間をたくさん味わう
→最初から「教えること」に気負い過ぎない
  (教師である自分だけが答えを知り尽くしている…)
→ときには子どもたちといっしょになってドキドキ、ハラハラする
  時間を楽しむ 
○ノートはきれいだけど,テストをやると理解できていない…。
→「まとめは写す」と「まとめは子どもが自分で行う」の間を考える。
→子どもは先生が書いたまとめにまちがいがあるとは思っていない。
→先生がまちがいを含むまとめを書いて
  「先生のまとめ方でいいかなあ?」
 


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【アンケートより】

  • 子どもの発言を先生がまとめない。「つまりどういうこと?」と子どもに返す。子ども同士で発言内容を解決させることがアクティブ・ラーニングだと思いました。
  • 言葉の使い方一つで子どもが答えやすい環境をつくれたり、対応の仕方を一つ変えるだけで、子どもの可能性を広げたりすることを実感し、教師の言動一つ一つの大切さを感じました。
  • もっと教師自身がアクティブになれるよう,子どもがアクティブになれるよう努めていきたいです。
  • 普段の授業で教師が無意識に子どもたちに与えている情報をメタ認知する、そしてそれを工夫して、子どもたちの意欲を高める,この二つのことの大切さを考えました。
  • 子どもに委ねるのかそれとも教えるべきところなのかを考えて、どの子どもも参加できる授業をつくっていきたいです。
  • 子どもをアクティブにさせるには、教師が半歩下がって話を聞き、発見する喜びを味わわせることが大切だと学びました。
  • 実際に現役で担任をされている田中先生のお話だったため、実感がわき、とてもわかりやすかったです。子どもたちが緊張感をもって,考えられるためにはどうしたらよいか、子どもたちがわくわくして考えられるにはどうしたらよいかを2学期から考えていきたいと思います。
  • 子どもより知っていて当たり前、答えられて当たり前を教師はこうあるべきと思っていましたが,ある意味「知らない」「まちがえる」ことが子どもにとって,やる気をアップさせると知り、2学期からチャレンジしてみようと思いました。
  • 算数の授業で感じていた「全員がついてきているのか」「取り残されている子にどのような手立てをするか」という悩みに対し、多くの発見をいただくことができました。
  • 生きた授業をするために、教師はどうあればよいか、大変心を動かされる研修でした。考える子にするために、教師と子どもの位置が大切だということがよくわかりました。
  • 子どもたちが表現するときの心の状態や教師として価値づけをしていくことなど、自分の授業を振り返ることができ、とても勉強になりました。
 

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