三学期「始業式」

 

平成24年度 3学期 始業式 あいさつ
 
439名の小田南中学校のみなさん、明けましておめでとうございます。今年は十二支で言いますと「巳年」にあたります。みなさんのなかで気づいている人もいると思いますが、北門の入った所にある掲示板に次のような言葉が掲示してありました。
「学習は巳のごとく、粘り強く、長く長く続ける」このような気持ちで今年頑張ってほしいと思います。
今年の冬休みは例年より少し短く11日間でした。みなさんはどのように過ごしましたか。
2学期の終業式に、この冬休みは、年末年始の区切りの日があることを話したと思います。また「1年の計は元旦にあり」ということについても話しました。「年の初めに計画を立て、それに沿って計画的に事を進めていくこたが大切である」ということです。みなさんは計画を立てたでしょうか。立てた人は、その計画に沿ってしっかりと頑張ってほしいと思います。
さて、話はかわりますが、この1月2日と3日の2日間に渡って恒例の「第89回東京箱根間往復大学駅伝」がありました。この駅伝は東京―箱根間往復217.9㎞の10区間を10人がタスキを渡しレースをするものです。 
今年は、日本体育大学が30年ぶり10度目の総合優勝を果たしました。日体大は前回19位で、今回は予選会を経ての出場でした。予選会から勝ち上がったチームの優勝は第73回大会の神奈川大以来16大会ぶりでした。
前回の屈辱を跳ね返し優勝できた勝因について次のように語っていました。「自分たちはぬるま湯につかっていた」。指導者不在だった過去のある自由な日体大カラーをはき違えていた昨年までを見直し、生活改善から始めた一年であった。「窮屈な生活」と最も感じたのは4年生だった。だが、窮屈さこそ勝利へとつながる我慢であることを理解したのも4年生が最初。「最後は“おまえたちがいて良かった”と言ってもらえるような存在になろうと約束した」。リーダーが3年生であろうと、4年生が引っ張るという意地が結果となって表れた。
 また、今大会で18位に終わった上武大学のことです。駅伝のルールに襷リレーゾーンを1位が通過してから20分以内に襷リレーをしなければ、繰り上げスタートになることがあります。上武大学は9区から最終区に襷リレーした際に、19分40秒ぐらいだったと思います。20数㎞走り制限時間が迫ってくる中、最後の力をふりしぼり、母校の襷をとだえさせないために、伝統の重みを一心に感じながら全力で走る姿にとても感動しました。一本の襷が母校の伝統を、多くの先輩が何十年もかけて築き上げてきたもの、誇りでもある心の支えでもあると思います。改めて伝統の重みを感じた瞬間でした。
私は、この小田南中学校にもあてはまると思います。最高学年の3年生の頑張りがこの学校を支え、また良き伝統を後輩が受け継ぎさらに飛躍していくと思います。また、改めてみなさんも本校の伝統、これまで多くの先輩が築き上げてきたことについてことについて考えてほしいと思います。今、私が感じていることは、本校の生徒はよく挨拶ができる。学校生活を大切にしている。など多くの良き伝統があると思います。こうした伝統を大切にし、また引き継いでいくことについて一人一人が努力して下さい。宜しくお願いします。
 
  これで3学期の始業式の話を終わります。