2021年2月アーカイブ

「感じる」読み聞かせ

毎月、お誕生会を行っています。

月ごとの子ども達のお誕生日をクラスみんなでお祝いします。お家でも当然お祝いしてもらっていますが、クラスみんなでお祝いの歌を歌い、「おめでとう!」の言葉を贈ります。

一人一人にそれぞれの写真と手形、メッセージが入った記念のバースデーファイルと写真付きのキーフォルダーがプレゼントで贈られます。

もらった子ども達は、反応がそれぞれ違います。はにかむ子、「ありがとう」とはっきり言う子、ファイルの中を一生懸命見る子、どの子も家に帰ってから家族でもう一度一緒に見ながらお話をすることでしょう。そこには普段以上に心に感じるものがあり、生まれた時の話が出たり、幼稚園での話が出たり、赤ちゃんの時、高い熱が出て心配したこと、初めて立った時のことを思い出したり…次から次へと育ちのエピソードが数珠つなぎで思い出されることでしょう。

感じると言えば、お誕生日会で園長先生からのプレゼントのコーナーがあり、毎回年長組、年中組に別の絵本の読み聞かせをしています。

絵を見せながら絵本を読むのは難しいです。まず、子ども達を引き付ける内容の本を選ぶ。絵本を見ながら、子ども達の反応を見てお話が良く伝わる読み方をする。

分かりにくい、興味の持てない内容、長すぎてもだめ、伝わりにくい読み方もだめ、幼い、語彙も少ない子ども達によく分かり、ドラマがあり、何かを感じる、そう、この何かを感じることが大切。そんな読み聞かせがしたいのです。

何かを感じる読み聞かせに近づけると、はっきり態度やコメントが帰ってきます。私の場合、ほとんどが「長いお話―。」「しーん。」など、反省する反応がほとんどです。

大人の私たちは頭が先行しがちで、あれこれ考えすぎて子どものように素直に感じることが弱くなっている気がします。

素直に感じる。このことを見つめ直せば、子ども達の感じる心に近づき寄り添えるのかも…。(腹黒さが渦を巻く私の心も澄んだ青空のように…)

読み聞かせが「感じる」を育てるよう努力します。

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本物にふれて

春が近いですね。園庭から空を見上げるとさわやかな青空です。ブログを書くのは、何本か並行して書きかけていましたが、時期をのがしてしまったのでボツになりました。

さて、園では先日、もうすぐひな祭りなのでひな人形を出しました。出してびっくり、七段の有職ひな人形ではありませんか。いつ、どなたからいただいたのか定かではありませんが、とても立派なものです。

写真を見ながら丁寧に箱から出して並べました。夕方になり日が西の空に落ちるころ完成し、ぼんぼりに明かりをともすと、さらにみやびな雰囲気になります。(京都好きで、自称京都検定1級の私にはたまりません。はんなりとして、よ~おすな~、心で申しました。)

平安貴族の装束のあでやかさ。一クラスずつ絵本室に入り、先生のお話を聞きながら、その美しさに見入っていました。この様子はHPの写真にもアップされています。

伝統行事について様々な考えがありますが、子ども達は本物にふれて、心の琴線にふれるものがあったようです。

本物にふれる。直に感じとる。コロナ禍で難しい状況ではありますが、少しでもこのような機会をつくっていきたいと思います。

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兵庫県の新型コロナウィルス感染症緊急事態宣言が延長された為、
2月19日(金)のリトミック・子育て相談は中止となりました。

 詳しくはこちらから → すこやか子育て支援

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見えないところで

 空気の冷たい朝ですが、日なたは暖かく、そのだっ子は園庭で元気に鬼ごっこやだるまさんがころんだ、遊具で思い思い遊びを楽しんでいます。

 劇あそびの準備も着々と進み、年長さん全員で園庭に広がり、ダンスの練習を行いました。

 ダンスには忍術が次々出てきます。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、手裏剣を投げたり、水に潜る水とんの術や分身の術をしたり、楽しいダンスになっています。「手裏剣投げて、すぐ拾う」というユーモラスな私好みの部分もあり、歌詞をよく聞くとクスリとする愉快な曲を使っています。(前で先生がお手本でダンスをしていますが、いつ練習していたんでしょう…)

 年中さんは、みんなネズミになって、冬眠している仲良しのかえるさんのために、ホットケーキをつくる場面を練習していました。冬眠していたかえるさんが、春になり目覚めた時お腹が空いていることでしょう。みんなで大きなホットケーキをつくり、かえるさんに食べてもらいます。ふんわり柔らかそうなホットケーキが出来上がりました。ちょっとコツをつかむと、みんなで息を合わせてふんわりできあがり。突然遊戯室から一人出て、階下のもも組の部屋へ行き戻ってきました。紙に描いたかえるさんを連れて来ました。出来上がったふんわりと美味しそうなホットケーキを食べさせるためだったのです。かえるさんにむしゃむしゃ食べさせてあげ、みんなで「ともだちってい~いな~♪」と歌い終了となりました。

 出ていった子が何を考えて出ていったのか、先生方はすぐ予想がつき見守りながらついて行きます。予想通りかえるさんを連れて来たとのことでした。日頃の園児一人一人を理解しているから、こんな素敵な展開となりました。

 昨日はぼろぼろになっていた大きなホットケーキも今日はきれいに修復され、よりしっかりと直されていました。

 見えないところで子どもを育む努力。子ども理解と保育環境を整えるたゆまぬ努力。私はまだまだ足りません。がんばります。

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歩行者優先なのだ!

 兵庫県道41号(大阪伊丹線)が、本園の西側にあり、南北に走っています。阪急電車の踏切を挟んで南に園田南小、近くにコンビニのミニストップ、洋菓子のシャトレーゼ、北に園田小がこの大きな道路に沿ってあり、阪急の踏切を挟んでよく渋滞しています。両脇には自転車道路も整備され、通勤、通学の自転車が時間帯によっては多く通行しています。

 朝の通学時は小学生、中学生、高校生の登校者も集中して道いっぱいになります。その中には、保育所に向かう親子連れの姿もあります。

 道は歩行者の安全が最優先されます。

 先日、ニュースで、「諸外国では横断歩道(信号なし)のそばの歩道で、車道を渡ろうとする人が立っておれば、当たり前のように車は停車する。」と報道されていました。

 私の見る限りでは、上記の41号線、阪急電車踏切すぐ北側の信号無し横断歩道では、車の通行がない時か、踏切の遮断機が下りて、車が止まっている時でないと横断できません。

 たまに交通安全の通行を呼びかける人が行政からでしょうか、配置されて呼びかけを行うことがあります。しかし、常時ではないので、各自が安全に気をつけねばなりません。

 この横断歩道は、JR塚口や阪急塚口方面へ向かう通勤の自転車、バイク、車も横断します。近隣には本園以外にも、幼稚園、保育園、小学校、中学校、高校の教育施設がたくさんあり、子どもや若者の通行が多くあります。特に、幼い子を乗せた自転車は運転の不安定さ、電動車の急発進、スピード制御についていっそうの配慮が必要ではないかと思います。

 先日帰宅途中、若王寺のバス停に向かい、若王寺交差点の横断歩道を南向きで歩行中、右折車が突然私に向かって突っ込んできました。昔に比べてポンコツの私ですが、ひらりとかわし、運転手に「君!なんていう運転をするんだ。気を付けたまえ!(という意味のことを関西弁で申しました)」と紳士的に申すと、運転手は車の中でへこへこ頭を下げながら走り去りました。

 さらに、今朝、園に向かって前記の踏切北の横断歩道を車が通っていなかったので渡っていると、北から車が猛スピードで私に向かって突っ込んで来るではありませんか。本来なら歩行中の私がいるので、手前で止まります。しかし、減速することなく接近するので私の方が立ち止まりました。車は目の前を通過し、踏切で停車しました。

 間もなく年長さんは卒園し、小学生として子どもだけで登校するようになります。

 大人の私たちが交通安全の指導、交通安全の環境を(登下校の見守りを地域で)整えなければなりません。良い取り組みがあれば、園田幼稚園までお知らせください。

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幼・保・小連携

 昨日、幼稚園、保育所、小学校と連携を進める会議がありました。

 コロナ禍でなかなか難しい状況でしたが、幼児教育と小学校義務教育のつながりを今まで以上に円滑になるよう行いました。例年でしたらもっと頻繁に行われますが、感染拡大を防ぐことと教育活動を推進することを併せて考え、慎重に取り組んでいます。

 今回は、小学校1年生の授業を見せていただき、幼児教育と小学校教育の理解を互いに深める研修を行いました。

 久しぶりに小学校の国語の授業を見せていただきました。

 教科書のお話の中で各自面白いと思ったところに付箋を貼り、感じたことを付箋に書き込んでいました。

そして、その書き込みを基にペアで面白いと思ったところを紹介し合いました。

さらに、黒板に掲示されたお話文全体に面白いと思うところにシールが貼られ、全体での意見交流が行われました。最後の振り返りもそうですが、担任の先生の指示をよく聞き、結構難しい学習活動でしたが、しっかり学習をしていました。日頃の指導の成果が、昨日の1年生の姿に表れていたのだと思いました。

授業後、保育所の代表の先生お二人と、校長先生と私とで会議を行いました。小学校の取り組みについて、写真を見せていただいて行事を中心に教えていただき、小学校の様子がよく分かりました。普段の年とは違い、学習状況や環境をどうするのか小学校では悩みながら様々な工夫をされていました。それに付随して幼稚園ではこうでした、保育所ではこうでしたと、それぞれの違いを示しながら有益な情報交流ができました。

やはり、「百聞は一見にしかず」現場に行き、先生方とお話しすることでさらに目が開かれました。    (今回は、本来の私風で書きました)

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歯科医受診による幼稚園運営のちょっぴり考察 その2

 今回の歯科医院は、治療の方法についてコンピューター画面を活用して分かりやすく説明してくれていて、スピーディーに中心となる治療に取りかかることになりました。

 歯を半分切断して抜き、はれの元となる病巣も取り除き、しばらく安定するまで期間を置く。私の他の疾患から判断しての治療方針で、数年後までに体をどのように整えるべきか示唆を与えて下しました。そして、その時点の状態で次の治療を行うことも決まりました。

 治療を受けながら、幼稚園運営に活かせると思うことがいくつかありました。

治療中、丁寧に分かりやすく説明しながら、患者の緊張をほぐすことを考えて、冗談を交えたり、意識を少し外すような話題を話してくれたりされていると感じました。大事な治療の状況や施術しながら「次は○○のためにこのように、こんなことをしますね。」と具体的に示し、「おっと、これをこうしてこうすれば、いや、意外に難しいかな?どこまであるかな?あ、もうすぐだ。はれの元のところを取りますね。はい、できました。」と、独り言の様な、実況中継のようなことを言いながら治療して下さいました。これが、私にとってどのように施術がされているのか状況がよく分かり、痛みもなく、さほど緊張もなく、すぐに終わりました。また、よく笑うのでそれも緊張をほぐすことにつながりました。

そこで働いている歯科衛生士さん、歯科助手さんとの会話が互いをねぎらう気持ちが感じられるゆったりとしたやり取りでした。そこに明るさも感じました。患者さんの気持ちに添う話し方で安心感を与えるものでした。ホスピタリティーという言葉がぴったりだと思います。

今回なぜ安心して治療してもらえたのかをちょっぴり考えてみました。

まずは、医師への信頼。分かりやすい説明、治療の選択肢の提示、患者の望みをできるだけ聴取すること、医療技術の高さ(手際の良さに感じられる)、患者の様子を見てコミュニケーションを工夫する等、幼稚園の教師の資質向上に活かせることです。そこには幼児理解、患者理解の姿勢がベースとしてあることは、どちらにも共通するところです。

次に、職場環境が患者にとって説明が分かりやすい機器や疾患を正確に把握できる機器、診察を受けやすい部屋等が整備されています。幼稚園も園児にとって保育を受けやすく、必要な準備物が整った環境で、安全に配慮されている環境を整えるように努力しています。

次に、受け付けスタッフ、歯科衛生士さん、歯科助手さん、医師が役割を適切に受け持ち、コミュニケーションや互いの関係性も良好かつ互いを尊重し合う関係が見られます。そして、落ち着いたおだやかな会話の中にユーモアがあり、責任を持って職務に当たっています。このことは、仕事をするにあたって重視したいところです。

次に、健康な状態(身体と心)へ向かう治療のロードマップを明確にしており、保育の計画、推進等にあたり、すでに幼稚園運営で行っているものではありますが、運営の仕組みと取り組みをより明確にすることとしっかり共有していくことが大事だと、治療を受けながらちょっぴり考えてしまいました。

特に、院長先生がよく笑い、働く職員の方々がなごやかな雰囲気でつながっている働きやすそうな職場であることが参考になりました。

当然、患者自身もそこにいて心地よいので、安心して治療を受けられるのでしょう。

長くなりましたが、筆者は引き続き患者として潜入調査を続け、幼稚園のより良い運営につなげていきたいと思います。(口だけになったらどうしよう…)

 <長文すぎました。読みにくく反省。

400字~800字程度を目指していますが難しいです>

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歯科医受診による幼稚園運営のちょっぴり考察 その1

 私事ですが、3年余り前に昔から悪かった大臼歯1本の治療を思い切ってしました。

 家族で長年かかりつけの歯科医で、プロスポーツ選手も来る信頼できる先生でした。

 その年の年末、いよいよ治療の山場でインフルエンザにかかってしまい、年明けに延期となりました。年が明けて三学期。いきなり仕事に難題が続き、病院へは落ち着いたらと延ばし延ばしにして行きづらくなり、そのまま放置して早三年。途中顔が半分はれても我慢し続けました。ずぼらな私は、ぐずぐずしていてあっという間に三年が過ぎたのです。悪い方でかまないようにしながら、不便で炎症があるのに、でも後回し。情けないです。

 しかも、他にも様々な重い疾患があり、一つ一つ治さねばなりませが…。同様の状況です。

 昨年の年末、何となくわしの住む市内の歯科医院を調べていた際、新年開始のことを訪ねようと電話をしてみました。音声ガイドで年末年始の休診を知らされ、「ああ、やっぱり休診やな。どこも年末年始は休みやもんな。」と電話を切りました。(内心、歯科医院に行かない言い訳を自分自身にできて、意味のない安ど感がありました。一方いつかは治療しないと…とぐずぐずする人間の小さな葛藤もあります)他人から見れば、「ちゃっちゃと済ましたら楽やのに。」と思うようなことです。事実、家では家族に言われ続けています。

 電話を掛けたのは12月29日でした。1時間後に着信があり出てみると、折り返しの電話でした。「休みですけど、2人ほど患者さんを診ることになっているので、いらっしゃいますか?」と先生は言って下しました。いろいろ親切に言って下さいましたが、親の世話に行く時間と重なり、1月7日に診ていただくことになりました。1時間ほど問診、検査、治療方法の説明、相談、クリーニングで初日は終わりました。          

 <続く>(個人的なことでとばして結構です)